インタビュー

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目を見て笑顔であいさつし、患者さまの生活の質が向上する治療を提案していきます。

小児科の医師になりたいと思うほど子ども好きだったのが、子どもの患者さまが多い耳鼻咽喉科を専門にした理由の一つです。子どもの緊張を和らげるため、治療に協力的になってもらうための工夫をしながら診察をしています。

先生が医師を志したきっかけ、耳鼻咽喉科を標榜した理由を教えてください。

小学校低学年の時は野球少年で、真っ暗になるまでバットを振っていました。高学年になると洋楽に夢中になりました。ラジオから流れる音楽に没頭する中学生時代でしたが、自分はミュージシャンになれない(笑)と悟り、勉強の方へシフトチェンジしました。その後で医師を目指すようになったのですが、そこには内科の医師だった親の姿を、幼いときから子どもながらに見てきたというのがあったように思います。大学は群馬でしたが、卒業後に地元の愛媛に戻り勤務医として経験を積んだのち開業しました。

親が標榜していた内科ではなく耳鼻咽喉科を選んだのは、自分に合っていると思ったからです。大学のときの勉強や、さまざまな診療科をまわった経験をとおして、そう感じました。耳鼻咽喉科は外科的処置も内科的処置もできますし、患者さまと直接お話もできます。定まった範囲の中で診断から治療まで完結できることにもひかれました。実は小児科に進むことを考えたほど子ども好きなのですが、耳鼻咽喉科は小さい患者さまが多いというのが選択の後押しになったと思います。

院内空間でのこだわりはありますか?

落ち着いて安らいだ空間にしたいという思いから、待合室も診察室もわりと広めに設計し、ゆったりと過ごしていただけるようにしています。また、外を見てリラックスしていただけるように、広い中庭を作りました。

診察時に心がけていることは何ですか?

患者さまがいらっしゃったら、まず「こんにちは」と、できるかぎり目を見て笑顔であいさつしています。そして、症状やお悩みを話しやすい雰囲気作りを心がけています。
また、また、子どもの患者さんには会話などでスキンシップを図り、恐怖心を取り除き、笑って診察ができるように努力しています。子どもは素直だからか、そういうことで治療にも協力的になってくれます。

医師としての今後の展望を教えてください。

当院は舌下免疫療法と睡眠時無呼吸症候群、お子さまの中耳炎で来院される方が多いのですが、これらにますます力を入れて診療し、症状を改善していくことで患者さまお一人おひとりの生活の質を上げていくお手伝いをしたいと思っています。

舌下免疫療法は根治を目指せる治療法なので、スギ花粉症やダニアレルギー性鼻炎でお悩みの方には、ぜひやっていただきたいと思っています。お子さまの中耳炎はこれまでの診療経験からできるかぎり負担の少ない治療をご提案し、睡眠時無呼吸症候群も呼吸をコントロールしていくことで、患者さまの生活の質が向上することを目指しています。