鼻の病気


副鼻腔炎

副鼻腔炎のよくある症状

急性の場合
  • 頭痛
  • 目の奥の痛み
  • 頬の痛み
  • 歯が浮いた感じ
  • 膿のような鼻水
  • 発熱 など
慢性の場合
  • 長引く頭痛
  • 鼻水がのどに流れてくる
  • 鼻づまり
  • ねばった鼻水や黄色い鼻水 など

副鼻腔炎の原因

風邪から起こります。
鼻の中にある骨が曲がっている人は、狭い方の鼻が副鼻腔炎になりやすいです。

レントゲンによる検査

レントゲン結果説明風景

副鼻腔炎の検査法

鼻の中を内視鏡を使って観察します。必要な場合はレントゲンを撮ります。

副鼻腔炎の治療法

急性の場合
抗生物質の内服、ひどい場合には点滴を行います。
慢性化させないことが重要です。
慢性の場合
手術という選択もありますが、お薬の服用や点鼻薬によって改善する場合があります。
市販のお薬を飲みながら様子を見ます。気兼ねなく受診してください。

アレルギー性鼻炎

アレルギー性鼻炎のよくある症状

  • くしゃみ
  • さらさらの鼻水
  • 鼻づまり
  • 頭痛
  • 口呼吸 など

アレルギー性鼻炎の原因 花粉症

季節性に起こる場合
  • スギ、ヒノキ(春)
  • カモガヤ、オオアワガエリ(初夏)
  • ブタクサ、ヨモギ、アキノキリンソウ(秋)
季節に関係ない場合
  • ハウスダスト、カビ など

アレルギー性鼻炎の検査法

血液検査で原因とアレルギーの程度が分かります。

アレルギー性鼻炎の治療法

現在は、内服および点鼻薬を上手く使えば、かなりの症状は抑えることができます。

ただ、人によって作用のある薬は違います。また、眠気が出てはダメな方には眠気の出ない薬もあります。
遠慮なくご相談ください。

鼻出血

鼻出血によくある症状

  • 寝ているときに鼻血が出ていた
  • 何もしないのに急に出た
  • ドロッとしたレバーのようなかたまりが出た
  • なかなか血が止まらない。

鼻出血の原因

鼻の中を触ると、真中に軟骨(鼻中隔:びちゅうかく)があります。その先の方、指で触れるあたりに細い血管が密集している場所があります。ここが何らかの原因で傷つけられると出血するのです。

こどもの場合は触りすぎの場合が多いですが、アレルギー性鼻炎や副鼻腔炎、風邪など鼻の病気があるときも出やすいです。

大人の場合は、高血圧や血小板が少なくなる肝臓の病気などでも出る場合があります。

鼻出血の検査

入り口の場合は耳鼻咽喉科の担当医が診ればすぐ分かりますが、奥の方の場合は、ファイバースコープや内視鏡を使って出血した場所を特定します。

必要に応じてレントゲンを撮る場合もあります。

鼻出血の治療

硝酸銀という薬を粘膜に塗って、鼻血を出にくくします。電気凝固器で粘膜を焼くこともあります。ただし、この処置はお子さんの場合に痛みを伴いますので行いません。

鼻炎の症状が改善すれば鼻血も出にくくなるので、飲み薬を出す場合もあります。

よくある鼻の症状

鼻が痛い

鼻の入り口が痛い場合には、ひっかき傷から化膿して炎症を起こす場合があり、軟膏をつけて治療を行います。
鼻の奥、ほっぺた、目の奥、額などが痛い場合には急性副鼻腔炎の可能性があります。飲み薬で治療を行いますが、点滴が必要な重症の場合もあります。

鼻水がでる

さらさらの鼻水の場合
かぜの初期、 アレルギー性鼻炎、温度差による鼻炎
ねばった鼻水・黄色い鼻水の場合
かぜがひどくなった状態、 副鼻腔炎
鼻水に血がまざった状態が続く時
上顎洞癌の可能性もありますので受診してください。

鼻がつまる

かぜや アレルギー性鼻炎副鼻腔炎でもつまりますが、市販の点鼻薬の使い過ぎによる薬剤性鼻炎、鼻の真ん中にある軟骨が曲がっている場合(鼻中隔弯曲症)、 副鼻腔炎による鼻のポリープ(鼻茸)、こどもによく見られるアデノイド肥大、そして上顎洞癌の場合などがあります。